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「不動産屋に相談したら、難しいと言われた」
「よく分からない言葉が出てきて、そこで止まってしまった」
富山市で空き家や不動産のご相談を受けていると、
こうした声を聞くことは決して珍しくありません。
不動産の売却というと、
「いくらで売れるか」「相場はいくらか」
といった話が注目されがちですが、
実際にはその前段階で立ち止まってしまう方がとても多いと感じます。
この記事では、
なぜ不動産が「難しい」と言われやすいのか、
そして、難しいと言われた不動産でも整理次第で道が見える理由を
現場目線で整理してみます。
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① なぜ不動産は「難しい」と言われやすいのか
不動産が難しく感じられる理由は、
売主さんの理解不足や判断力の問題ではありません。
そもそも不動産は、
• 法律
• 登記
• 税金
• 土地ごとの慣習
• 建物の状態
といった複数の要素が絡み合う分野です。
さらに、多くの方にとって
不動産の売却は一生に何度も経験するものではありません。
その結果、
• 説明を十分に受けないまま判断を迫られる
• よく分からない言葉だけが先に出てくる
• 「難しいですね」で話が止まってしまう
という状況が起こりやすくなります。
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② 不動産売却でよく出てくる「難しい言葉」
相談の現場で、特によく出てくるのが次のような言葉です。
共有名義
複数人で所有しており、売却には全員の意思確認が必要になることが多い
借地
土地を借りて建物を所有している状態で、権利関係が複雑になりやすい
告知事項
買主に事前に伝える必要がある事情(心理的なものを含む場合もある)
越境
建物や塀、庭木などが隣地に越えている状態
法定外公共物
昔から使われているが、法的な位置づけが分かりにくい土地や水路など
既存不適格
建築当時は合法だが、現在の基準には合っていない建物
再建築不可
壊すと同じ場所に建て直せない可能性がある土地
建物未登記
建物が法務局に登記されていない状態
また、これらに加えて、
• 旧耐震基準の建物
• 市街化調整区域
• 農地法上の制限あり(農地:田、畑)
• 相続未了の不動産
• アスベスト含有の可能性
といった点も、富山市の空き家相談の現場ではよく出てきます。
これらの言葉を聞くと、
「もう売れないのではないか」
と不安になるのも無理はありません。
ただし、大切なのは
言葉の意味をすべて理解することではありません。
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③ これらがあっても「売れない」とは限らない
現場で実際に見ていると、
• 本当に売却が難しい不動産
• 売り方や整理の仕方が合っていないだけの不動産
が混同されているケースが多くあります。
共有名義、再建築不可、未登記、旧耐震などがあっても、
• 誰に向けて売るのか
• 土地として出すのか、建物付きで出すのか
• 現状のままか、どこまで整理するか
を整理することで、動きが出ることも少なくありません。
実際に
「他で断られたが、整理したことで売却につながった」
というケースもあります。
(※こうした事例については
「不動産屋に断られた家は本当に売れないのか?」
の記事でも詳しく紹介しています)
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④ 「分からない」は、相談していいサイン
不動産の相談で多いのは、
• 何が問題なのか分からない
• どこから手をつければいいか分からない
• 誰に相談すればいいか分からない
という状態です。
これは、失敗ではありません。
むしろ、ごく自然なスタート地点です。
不動産は、
• 建物の状態
• 土地の条件
• 権利関係
• 売却の方法
を一つずつ整理していくことで、
初めて全体像が見えてきます。
最初から結論を出す必要はありません。
「分からないことを分からないままにしない」
それだけで、次の一歩につながります。
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まとめ|難しい不動産ほど「整理」がカギになる
不動産が「難しい」と言われるのは、
珍しいことでも、恥ずかしいことでもありません。
大切なのは、
• 難しい言葉に振り回されないこと
• 売れないと決めつけないこと
• 一度、全体を整理してみること
です。
共有名義、借地、再建築不可、旧耐震、未登記…。
条件が複雑だからこそ、
整理次第で道が見えるケースも多くあります。
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富山市で不動産や空き家について迷っている方へ
• 何が問題か分からない
• 他で「難しい」と言われた
• 売るかどうか決めきれない
そんな段階でも、相談して問題ありません。
不動産を「どう動かすか」を決める前に、
まずは現状を整理するところから、一緒に進めていきましょう。




