なぜ“不動産屋に断られる物件”があるのか

🏠 なぜ“不動産屋に断られる物件”があるのか

─ 富山市の空き家問題の本質に迫る ─
「他の不動産屋さんに相談したら断られた」
「古すぎるから扱えないと言われた」
富山市でも、こうした声は実はとても多いです。
しかし、本当に“売れない物件”なんて存在するのでしょうか?
結論から言えば、ほとんどの場合、
物件が悪いのではなく“不動産屋の事情”で断られていることが多いのです。

 ① そもそも“営業マンの手が足りない”

富山市は空き家が多い地域ですが、不動産業者の営業マン数はそこまで多くありません。
とくに大手の場合は、
  • 住宅地の新築・築浅戸建て(マンション)
  • 程度の良いの中古戸建て(マンション)
  • すぐ売れそうな物件
を優先して動くのが一般的です。
一方で、
  • 築40年以上の旧耐震の古家
  • 市街化調整区域
  • 相続で長期間放置された家
  • 農地付き
  • 建物未登記、増築部分未登記
は、現地調査や役所調査に手間がかかるため、後回しになりがちです。
結果として、
「扱えません」ではなく
「今の人的リソースでは手が回らない」が正解だったりします。

② リスクを嫌う不動産屋も多い

築古の戸建ては、調査も契約も手間がかかります。
例えば、
  • 越境の有無
  • 水回りの劣化
  • 雨漏り
  • シロアリ
  • 境界の不明確さ
  • 街化調整区域の建替制限
  • 農地が絡むときの法規チェック
など、経験値が必要なポイントがたくさんあります。
スムーズに売れる物件だけ扱うなら、営業効率は上がります。
そのため、築古の空き家や市街化調整区域は「避けられる」傾向があります。

③ 解体前提の査定しかできない会社もある

「こういう家は壊して更地にしたほうがいいですよ」と言われた
という相談も富山市ではよく聞きます。
しかし実際には、解体せず現状のままの建物や状態でも売れることはあります。
例えば
  • • 旧細入村でシロアリ跡がある物件を事業利用者に導いたケース
  • • 射水市の水回り無し倉庫を事業者に繋いだケース
こういう“普通の不動産屋が見ないルート”があるからこそ救える物件があります。
「一般住宅として売れるか」だけを見る不動産屋は多く、それ以外の可能性に思いもつかないことも。

④ 売主の意思がないと空き家は動かない

そして最も大事なのはここです。
空き家が動かない最大の理由は「売主の意思が固まっていない」こと。
不動産屋の力量以前に、
  • 相続人が複数で話がまとまらない
  • 解体か現状売りか判断がつかない
  • 距離が遠くて相談が後回し
  • 忙しくて腰が重い
  • 何から手をつけていいか、誰に相談していいかわからない
など、売主側にも事情があります。
ここをしっかり整理するには、
売主に時間をかけて寄り添う“地域密着型の不動産屋”でないと難しいのです。

⑤ だから「断られた=売れない」ではない

他社で断られた物件でも、
  • 賃貸活用
  • 事業者向け売却
  • 投資家向け売却
  • 古家のまま活用
  • 管理しながら将来の売却を準備
など、必ず“出口”はあります。
実際に、はちみつ不動産(富山市八尾町)では
市街化調整区域・築古・シロアリ跡あり・雨漏り跡あり・水回りなし
といった物件も普通に取り扱っています。
不動産屋によって“見ている方向”が違うため、
あなたの物件に合う不動産屋に相談できるかどうかがすべてです。

まとめ

「断られた物件」こそ、流通させる価値がある
空き家は放置するほど傷み、固定資産税だけがかさみ、
地域の景観にも影響します。
富山市の南部エリア(八尾・大沢野・大山・細入・婦中など)では、
人口減少が進む中で、空き家を動かすことが地域の生命線でもあります。
不動産屋から断られた物件でも、
あなたの物件はまだ“使い道がない”わけではありません。
📩 富山市で「他社に断られた空き家」の相談があれば
八尾町の小さな不動産屋ですが、
築古でもボロボロでも、市街化調整区域でも、
まずは一度流通させる道を探します。
気軽にお問い合わせください。
売却や買取を不動産屋に断れることがあるが、それは流通が簡単で高く売れる新築・築浅より、古い家などが手間がかかる割に手数料が低いから、例えばこんな古民家のように。