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「実家が空き家のまま」「いつか使うかもと思って」「忙しくてそれどころではなく」──
そんな声を、富山市でもよく耳にします。
しかし、空き家を放置しておくと税金の優遇が外れたり、思わぬトラブルにつながったりすることがあります。
ここでは、放置した空き家が抱える主なリスクをわかりやすく解説します。
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💰 固定資産税が上がる可能性がある
家が建っている土地には「住宅用地の特例」という税の優遇があります。
これにより、土地の固定資産税は最大で6分の1に軽減されています。
ところが、建物が傷みすぎて危険と判断され「特定空家」に指定されると、この特例が解除されてしまいます。
そうなると、翌年から固定資産税が数倍に跳ね上がるケースもあります。
実際、富山市でも屋根や外壁が崩れかけた家が行政の指導対象となり、その後「特定空家」として扱われた事例があります。
時間はあっという間に過ぎていきます。
「実家が空き家になったと思ったら、気づけば5年経っていた」──そんな話は珍しくありません。
放置期間が長くなるほど管理が億劫になり、さらに年月が経つ…。
忙しい現代人にとって、決して他人事ではありません。
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⚠️ 近隣トラブルや損害賠償のリスクも
人が住まなくなると、家は驚くほど早く傷みます。
雨漏りやシロアリ、草木の繁茂、野良猫、ハチの巣などが発生しやすくなります。
特に問題なのが近隣への被害です。
屋根材やトタンが飛んで隣家や車を傷つけた場合、所有者が損害賠償を負う可能性もあります。
また、庭木の繁茂や外観の荒れが原因でクレームにつながり、
そこから行政の指導・「特定空家」指定へと発展するケースもあります。
「住んでいないから関係ない」では済まされないのが現実です。
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🧱 解体にもコストとタイミングがある
解体費用も近年の物価上昇に伴い全国的に値上がりしています。
ひと昔前なら100万円前後でできた工事が、今では2倍近くかかることもあります。
そのため、場合によっては建物を解体せず中古戸建てとして売り出すという選択肢をとる方も増えています。
ただし、長期間放置されて傷みが進むと、建物としての価値がなくなり、
結局は解体せざるを得ないケースも少なくありません。
すでに解体以外の方法が取れない場合は、自治体の補助金や助成制度を活用できる場合もあります。
富山市では「老朽空き家除却補助制度」が用意されていますので、早めに確認しておくと安心です。
個人的には、「本来なら中古住宅として売れたのに、放置期間が長くて売れなくなった」──
このパターンこそ、空き家を放置する最大のデメリットだと感じています。
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🏡 放置せず「どうしたいか」を決めるのが第一歩
まず考えるべきは、「その家や土地を今後どう活用したいか」です。
利活用していない空き家や土地であれば、特別な理由がない限り、売却を検討してもよい段階です。
ただ、思い入れのある家ほど、決断には時間がかかるものです。
そんな時こそ、私たち不動産会社の出番です。
一方的に「売りましょう」と押し付けるのではなく、
それぞれの想いや事情に寄り添いながら、最適な選択を一緒に考えていきます。
ぜひお気軽にご相談ください。




